裏世界ピクニック(アニメ)第1話「くねくねハンティング」のネタバレ・感想
『裏世界ピクニック』第1話「くねくねハンティング」のネタバレ・感想
「検索してはいけないもの」を探しにいこう。
2021年冬アニメでも異質なアニメ『裏世界ピクニック』を簡単に説明すると、「異世界」×「怪談話」。
よくある異世界ものではなく、都市伝説や怪談話を織り交ぜたもので、オカルト好きにはたまらない作品ではないでしょうか。
ここでは『裏世界ピクニック』のネタバレを含みますので、ご注意ください。
第1話「くねくねハンティング」のネタバレ
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この世の世界ではないところで、ぼんやりと死んだ後の事を考えながら水辺に寝そべる主人公の”紙越空魚”。
自分が死んだら誰か気づいてくれる人はいないか、悲しんでくれる人はいないかを考えていると、
『そこ…誰かいますか?』
『もしかして…サツキなの?違う?誰?人間ですか?助けに行ったほうがいい?それとももう』
と女性の声が。
助けを求めようとした空魚だったが、近くに「白くてくねくねしているヤバいやつ」がいることを伝え、『絶対見ちゃダメ!』っと言い切る前に水の中に飲まれていく。
水の中に飲み込まれていく中、金色の光を見た空魚だったが、それは先ほどの声の女性だった。
『オフィーリアかと思った』
※オフィーリアとは19世紀に描かれた絵画
空魚を助けた女性は空魚をよそに、「白くてくねくねしているヤバいやつ」を見に行くが・・・。
『見続けたらどうなるのかな』
『え…わかんない』
「白くてくねくねしているヤバいやつ」を空魚は見続けてしまい、視界がおかしくなっていくが、先ほどの女性が岩塩の塊を投げて化け物は消滅し、空魚も元の視界に戻る。
難を逃れた二人は自己紹介をする。先ほどの女性は仁科鳥子という。
どうやら彼女は道に迷い、戻れなくなっていたらしい。
空魚に元の世界へ帰る道の案内をしてもらう前に、鳥子は景色が映る"キューブ状の鏡の塊"を拾う。
空魚は”元の世界”から入ってきた商店街の中にある廃屋に案内し、先ほど化け物は”くねくね”だと伝える。
『怪談くねくね。2003年頃から、ネットを中心に語られてきた怪談の1つ。体をくねらせて、踊っているように見える白い影。それを見た人はおかしくなる。だいたいそんな話』
”くねくね”は昔ネットで話題となった怪談話で、空魚はその怪談話を知っており、事前知識があった。
博識な空魚に鳥子は先ほど拾った"キューブ状の鏡の塊"を見せる。
キューブには景色が映し出されているが不思議なことに、空魚と鳥子映っていない。
気味悪がる空魚に対し、『ふーむ…売ったらいくらになるかな』とマイペースな鳥子。
二人は無事元の世界に帰ってくるが、空魚が出入りしていた裏世界への入口は閉ざされてしまった。
自分しか知らない世界への入り口が無くなったことに悲しむ空魚であったが、命の危険もあり未練を断ち切る事にしたのであった。
いつも通りの日常に戻った空魚であったが、大学で鳥子に声をかけられてしまう。
連絡先を伝えていなかったが、通っている大学から検索して特定したらしい。
空魚『検索して特定してほんとに押しかけてくるとか、信じられないんですけどね』
鳥子『ね、もう1回行こ?』
先日手に入れた”キューブ状の鏡の塊”を欲しがる人がおり、買い取ってもらえるとのこと。
”くねくね”を狩りにもう一度”裏世界”へ誘う鳥子。
再び異世界の地に足を踏み入れた二人は”くねくね”を探す。
すると、男性の死体を発見するが、死体の様子がおかしい。目から何かが飛び出している。
死体の近くに”くねくね”を発見した鳥子は、岩塩の塊を投げつける。
しかし効いた様子もなく、銃も効かない。
眩暈がひどくなり、立っていることもできなくなった二人。
現状の状況を整理することに。
空魚『あいつ見てると…頭ん中がおかしくなりそう』
鳥子『おかしくなる…具体的にどんな?』
空魚『なんか…理解したらヤバいこと?』
鳥子『理解したら?もっと具体的に』
空魚『無茶言わないで、わかっちゃったらヤバいんだから』
空魚は前回”くねくね”を倒した際、ヤバくなるギリギリ寸前まで目をそらさなかったことを思い出す。
(裏側の生き物を狩るなら…裏側の理屈・法則に、こっちが歩み寄らなきゃならないとしたら)
『ギリッギリ境目まで、波長を合わせなきゃなんないのかも』
空魚は”くねくね”をギリギリまで見続け、危なくなったら鳥子に助けてと頼む。
(鳥子が投げる。岩塩は確かに命中した。くねくねは…そこに存在していた)
(なぜ…私が見て認識したから、やつは存在して…存在したから岩塩は命中した。なんだ。それだけのこと。当たり前のこと)
(認識していなければ、そこには何もないんだ)
「認識する」ことに気づいた空魚だったが、男性の死体と同様に目から何かが生えてくる。
『空魚!』
と正気に戻す鳥子は素手で空魚の目から生えているものを毟っていく。
空魚『はっ…鳥子!撃って!私が見て、あなたが撃てば当たるんだ!』
鳥子は直ちに発砲し、くねくねの討伐に成功する。
念願の”キューブ状の鏡の塊”を手に入れ、緊張の糸が切れた二人はその場から走って逃げ出す。
空魚『怖かった…超怖かったよ…』
鳥子『ねえ空魚…帰ったら打ち上げ行こうねー』
空魚『はぁ?』
鳥子『お金入るし行こうよ!』
空魚『まあ…いいけどさ』
鳥子『やった!』
=====第1話 「くねくねハンティング」終
※画像は『裏世界ピクニック』公式サイトより出典
第1話「くねくねハンティング」の感想
ひょんなことから裏世界に足を踏み入れ、探索していく空魚。
最初は恐る恐るだったことでしょうが、普段誰とも交わらない空魚にとって裏世界は自分だけの場所、独り占めしたい場所だったのでしょう。
ただ冒頭で死を意識したシーンでは自分が死んでも気づく人が知り合いで居ない、悲しんでくれる人が居ない事に嘆いているので本当は”ぼっち”で居ることに寂しさを感じていた事が描かれています。
この前提があり、大学へ押しかけてきた鳥子を無下に扱わず、
『空魚に一緒に来てほしいなって』
の一言でコロッとついていってしまいます。
(もちろん、裏世界の未練もあると思います。)
電車の中では会話に困るシーンがあり、まだ距離感がつかめていない様子。
空魚は「なぜ私なのか?」が分からないため、道中、空魚は鳥子に疑問を投げかけます。
空魚『私と1回会っただけで…なんで信頼できるって思ったの?』
鳥子『んー…例えば銃のこと。通報しなかったじゃない?なんで通報しなかったの?』
空魚『なんで…?関わり合いになりたくなかったから、かも』
鳥子『そういうとこ。共犯者としては最高』
鳥子『知ってる?共犯者って…この世で最も親密な関係なんだって』
鳥子『共犯者?』
まだ空魚の中で腑に落ちてはいませんが、嘘くさい話よりも理解できる理由だったかもしれません。
”くねくね”討伐の際、
空魚『私がいよいよヤバそうになったら、そのときは。なんとかして』
鳥子『オーケー…絶対なんとかする』
空魚『ありがと』
空魚は見捨てられることも考えていたかもしれません。『絶対なんとかする』も半分程度しか信じていなかったのでは。
”くねくね”の討伐方法が分かったが、一線を超えそうな状態で危険な状態の空魚を、必死に助ける鳥子をみて、
空魚(なんだ。こいつ思ってたよりいいやつじゃん)
ようやく空魚が鳥子に心を開いた瞬間だったと思います。
最後に鳥子から打ち上げに誘われ、
空魚『まあ…いいけどさ』
人と関わらないように生きていた空魚が、まだよくわからないけど鳥子となら一緒に居たいと思えるようになり始めた。
第1話はここで終わりです。
よくある異世界ものではなく、チート能力や前世の記憶もなく、生身の体で立ち向かわないといけない世界で怪異とどう立ち向かうのか、どのような怪異・怪物が出てくるかが見どころだと思いますが、空魚の心の変化もしっかり描かれています。
本作は「百合」だそうですが、鳥子だったら惚れちゃいますよね(笑
また鳥子の裏世界に行く方法が「異世界エレベーター」の手順だったり、「おっ!」と思わせる描写を今後も入れて欲しいですね^^
『裏世界ピクニック』は第1話から非常に見ごたえのあったのではないでしょうか。
第2話もお楽しみください!
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